右膝骸骨、骨折。
あの岩で打ったときに骨折したのだ。
亀裂は途中で二股に分かれ、軟骨側では分離した骨のかけらができている。
幸いなことに、そのかけらは欠落することなく、軟骨側できちんと揃っていたのだ。
レントゲン写真を見る。
外側の割れたところには、大きな大きな隙間ができていた。2~3mm。
そして、ワケのわからない空隙が広がる。
骨折したときに出る骨髄液(だっけ?)。
これが骨を作ろうとするが、時間の経過とともに繊維をつくる細胞に代わるという。
2週間半。この間にどれほどの細胞が、骨を作ろうと這いつくばっているのだろうか。
もうすでに、私の身体はこの隙間を残したまま、この状態を受け入れようとしているのだ。
手術は、この隙間をクワガタのようなペンチで寄せて、
チタンのスクリューで繋ぎ止めるというもの。
うまくいけば、15分くらい。
この手術をするか、もしくはこのまま固定して1か月の安静を保つか。
でも、どちらにしても元通りになる保証はないのだ。
少しでも早く元通りになるなら、手術しかない。
私の心は、もう決まっていた。
あと1週間早ければ…何も心配することはなかったのに。
最初に行った病院で、骨折が分かっていれば…。
悔しくて悔しくて、涙が出てくる。
でも、もうどうしようもないことだ。全てを受け入れるしかない。
明日早朝から入院になる。
急いで帰宅して深夜まで準備に終われる。
一体、何を準備したらいいのか。4時間の睡眠につく。
※膝を下方向から撮った画像。
膝骸骨の左側(身体でいうと右側)に隙間が見える。